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勿忘草の花言葉は怖い?色ごとの意味や起源や特徴など色々な種類を紹介

勿忘草の花言葉は怖い?色ごとの意味や起源や特徴など色々な種類を紹介
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春から夏へと移り変わる時期に、繊細で美しい花を咲かせる勿忘草。

この花には、哀しい伝説が刻まれており、それが色によって異なる意味を持つのが特徴的です。

「忘れないでほしい」という強い願いが込められた勿忘草は、その魅力に惹かれるガーデニング愛好者も多いです。

この記事では、勿忘草が持つ特別なメッセージや、様々なタイプ、愛する人へのプレゼント方法についても解説していきます。

 

勿忘草の花言葉は怖い?

花には、時に意外なほど恐ろしいメッセージを持つものもありますが、タンポポやマリーゴールドなどがその例です。

しかし、勿忘草に関しては、その由来となる悲しい物語があっても、恐ろしい意味を含んでいるわけではありません。

勿忘草は、愛と友情を象徴する花として知られ、恐怖を感じさせるようなメッセージは持ち合わせていないのです。

 

勿忘草の花言葉の起源

勿忘草の花言葉が生まれた背景には、ドイツの悲しい恋物語があります。

この話の中心には、ルドルフという名の騎士と、彼が愛したベルタという女性がいます。

二人はドナウ川のほとりで、愛の証として青い小さな花を見つけました。

しかし、その花を摘もうとした瞬間、ルドルフは滑って川に落ちてしまいます。

溺れる中、ルドルフは最後の力を振り絞り、その花をベルタに投げながら「私を忘れないで」と伝えました。

そして、彼はそのまま川の底へと消えていきました。

ベルタは、愛する人からの最後の花とその言葉を胸に、その後の人生を過ごしました。

この悲しい物語が、「私を忘れないで」「真実の愛」という花言葉を生み出したのです。

 

勿忘草の隠されたメッセージ

勿忘草が伝えるメッセージには、どのようなものがあるでしょうか?

この花は、「決して忘れないで」という願いの他に、「真実の愛」「純情な愛」といった深い意味が込められています。

春の訪れと共に花開く勿忘草は、そのメッセージが哀愁に満ちた恋物語から生まれたといわれています。

 

勿忘草の色による異なる意味

勿忘草は、青や白、ピンク、紫、黄色といった豊富な色彩を誇ります。

中でも青、ピンク、白の勿忘草には、それぞれ特有の感情を象徴する意味があります。

それでは、色ごとの意味を掘り下げてみましょう。

 

青色の勿忘草:「真実の愛」

青色の勿忘草は「真実の愛」「純粋な愛」という意味を持ちます。

この感動的なメッセージは、あるドイツの恋愛伝説と、そこに登場する人々の深い絆に由来しています。

また、有名なバンドAwesome City Clubのヒット曲「忘れな」も、この花に触発されて名付けられました。

名前だけでなく、その背景にある物語に心を動かされる人は少なくありません。

 

ピンク色の勿忘草:「真実の友情」

ピンク色の勿忘草には「真実の友情」という美しい言葉が込められています。

特にフランスでは、この花は友情を象徴するものとされ、「誠実な友情」を意味します。

日本で感じる哀しみのイメージとは異なり、国によってはよりポジティブな捉え方がされています。

文化の違いがもたらす解釈の多様性は、勿忘草の魅力の一つと言えるでしょう。

 

白色の勿忘草:「私を忘れないで」

白色の勿忘草は、「私を忘れないで」という願いを込めています。

この願いは、日本やイギリス、中国、イタリア、フランスなど、世界中の多くの国々で共有されているものです。

ドイツにおいては、「あなたの考えに私を留めて」「花が伝える言葉に耳を傾けて」という追加の意味があります。

スペインやイタリア、日本では、この花にインスピレーションを受けた楽曲やカンツォーネが制作されています。

全世界的に見て、「私を忘れないで」という願いは、勿忘草が持つ広く認識された花言葉です。

 

勿忘草の基礎知識

学名 Myosotis scorpioide
科 ムラサキ科
属 ミオソティス属
開花期間 3月~6月
原生地 アジア・ヨーロッパ

ヨーロッパを原生地とする勿忘草は、北半球の温暖な地域から寒冷地まで、約50種が分布しています。

日本へは明治時代に導入され、野生化して全国各地に広がりました。

花壇や鉢植えで楽しむのが一般的です。

友情や誠意のシンボルとして知られ、アラスカ州では州花に指定されるほど愛されています。

 

勿忘草の特徴

勿忘草は、草丈が20~50cmに達し、春から初夏にかけて直径約1cmの小花を咲かせます。

青、ピンク、白、黄、紫といった多様な色彩が特徴です。

ムラサキ科には、ネモフィラのようにパステルブルーの美しい花を咲かせる植物もあり、勿忘草と似た魅力を持っています。

日本では自然に繁殖力が強く、多くの地域で野生化しています。

 

勿忘草の他の呼び名

勿忘草は、「フォーゲットミーノット」や「ミオソチス」「ミオソティス・ミオマルク」といったさまざまな名前で知られています。

園芸店やオンラインの花屋では特に「勿忘草」という名前でよく見られます。

この名前はギリシャ語でハツカネズミの耳を意味する言葉に由来し、植物の葉がハツカネズミの耳に似ているためです。

 

勿忘草の花の時期

勿忘草は3月から6月にかけて花を咲かせ、寒冷地では4月から7月にかけての開花が見られます。

その柔らかな色と形は春の訪れを告げる象徴とされ、「春の使者」とも呼ばれています。

 

世界に広がる勿忘草の品種と特色

世界には約50種類の勿忘草が存在し、その多くがヨーロッパを原生地としています。

しかし、日本にもエゾムラサキと呼ばれる独自の種があります。

ここでは、特に興味深い6つの勿忘草の品種をご紹介します。

 

ノハラワスレナグサ

ヨーロッパ原生の野原の勿忘草は、青または紫の花が魅力です。

特徴的なのは、植物全体に覆われた白い軟毛です。

この種は20~40cmの草丈に成長し、特にアラスカの高地でよく見られるため、アラスカ州では州花として選ばれています。

 

ブルームッツ

涼しい地域で育つブルーベル勿忘草は、青紫色の花と30~40cmの草丈が特徴です。

約1cmの小さな花は、切り花やガーデニングに最適です。

 

シンワスレナグサ

サソリ型勿忘草は、その名が示す通り、サソリの尾に似た花形をしています。

この種は、あるドイツの伝説に登場する「青い花」とも関連づけられています。

野生化したものが日本でよく見られますが、園芸用としてはあまり一般的ではありません。

その淡い青色の花は、「真実の勿忘草」とも称されます。

 

ミオマルク

大きな花をつけるビッグブルー勿忘草は、春になると水色の花を豊かに咲かせる宿根植物です。

開花時にはピンク色を帯び、徐々に水色に変わる美しい色の変化が楽しめます。

 

シルバチカ(シルヴァチカ)

日本の山野に自生するワイルドブルー勿忘草は、草丈が50cmにもなることがあり、水色の花を持ちます。

園芸種ではピンクや白の花を持つものも見られます。

 

アルペストリス

アルパインブルー勿忘草は、ヨーロッパの高地や草原に自生しており、鮮やかな青色の花と10~20cmという低めの草丈が特徴です。

特にアルプスやピレネー山脈などの地域で観察されます。

 

勿忘草をギフトとして選ぶ時の心遣い

春の訪れを彩る勿忘草は、その愛らしい外見から、特に花言葉にこだわらずに、大切な人へのプレゼントに選ばれることがよくあります。

以下では、勿忘草を贈る際におすすめの方法を紹介します。

 

他の花々とのコンビネーション

勿忘草の花は大きさが約1cmと小さいため、単体では少し物足りなさを感じることがあります。

たとえば、バラのような華やかな大輪の花をメインに、勿忘草を添えることで、洗練された美しさと優雅さが共存するアレンジメントを作り出せます。

 

押し花のクラフトとして

勿忘草の繊細な花は、押し花としてもその魅力を存分に発揮します。

押し花を用いたしおりや、レジン加工したキーホルダーなどは、温もりある贈り物になり得ます。

「真実の友情」という花言葉を付け加えることで、贈る気持ちがさらに伝わります。

親しい友人や、年齢を超えた間柄の方へのプレゼントに特にお勧めです。

 

ガーデニングを楽しむ人への苗贈り

勿忘草の苗は、春を前にした1月から4月にかけて販売されることが多く、ガーデニングが趣味の方へ苗をプレゼントするのも良いでしょう。

プレゼントする際は、どの色の花が咲くかを事前にチェックしておくことが重要です。

 

勿忘草まとめ

悲しい伝承の背後にある勿忘草ですが、世界中で愛と友情の深い象徴としても受け入れられています。

春の庭を明るく彩る鮮やかな青の花は、育てやすく、秋に種をまくことも推奨されています。

春の兆しを告げる花としての開花を期待することは、大きな喜びの一つです。